犬のノミアレルギー性皮膚炎
犬のノミアレルギー性皮膚炎はノミ刺咬性皮膚炎とも言い、
ノミが血を吸う時の唾液やノミの体そのものに対してアレルギーを示すアレルギー性疾患です。
犬の毛の奥に黒い粉のようなものがあり、それが濡れたティッシュに触れると褐色のシミになる場合には、それが犬から血を吸った後のノミの糞だという事が判断できます。
犬につくノミはサナダムシ(条虫)の中間宿主ですので、ノミが寄生するとアレルギーばかりでなく、犬条虫症への感染の心配もあります。
ノミアレルギー性皮膚炎は、首や背中、腰や尻尾の付け根などに赤い発疹が見られ、強い痒みを伴う特徴があります。
そのため、犬が何度も痒い部分を掻き毟る事で細菌性皮膚炎やマラセチア性皮膚炎を併発する場合もあります。
慢性化すると脱毛や色素沈着、皮膚の肥厚が見られるようになります。
また、蚊などの虫に刺された事によって起こるアレルギー反応は、昆虫アレルギー性皮膚炎と言われています。