犬の接触アレルギー性皮膚炎
犬の接触アレルギー性皮膚炎は、特定の物質に接触すると皮膚に炎症や発疹、脱毛が起こるアレルギー性疾患です。
特に被毛の少ない顎や首、脇やお腹などに症状が出やすい傾向にあります。
慢性皮膚炎は症状が長期間続くのに対し、接触アレルギー性皮膚炎の症状は、数時間から1、2日など短期間の反応として現われる特徴があります。
しかし、アレルギーの原因物質となる物質(プラスチック、ゴム、ナイロン、金属など)に常に接触している場合は、症状が慢性的に見られるようになります。
接触アレルギー性皮膚炎は、アレルゲンに接している部分だけに症状が現われるため、その病変部に接している原因物質を特定する事が重要です。
例えば、首周りであれば首輪を疑い、顎であれば食器を疑い、腹部であればカーペットや草花との接触が原因である事が推測できます。
原因物質さえ明確に特定できれば、それを取り除く事は容易になり、症状の軽減や症状そのものを無くし完治させる事に繋がります。